PARIS GRAND SLAM 2019 Results Male2 #JudoParis2019

男子二日目結果

81kg級, 90kg級, 100kg級,100kg超級

日 時|2019年2月10日

場 所|フランス,パリ,Accorhotels Arena

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81kg級決勝はRESSEL選手 (GER)とMUKI選手(ISR).RESSEL選手は,2017年ヨーロッパ選手権大会の銀メダリスト.これまで,グランドスラム大会以上での優勝はない.MUKI選手は,リオデジャネイロ五輪までは73kg級で戦ってきた選手で,安定的に上位に入っていた強豪だ.リオ五輪後に81kg級に階級をあげ,2018年にはヨーロッパ選手権大会で優勝,グランドスラム・アブダビ大会で優勝と結果を残している.決勝戦,MUKI選手が試合開始から積極的に前に出て仕掛け,組み際の大外刈で技ありを奪う.このまま,MUKI選手が圧倒するかと思われたが,強引にしかけたところを谷落で返されて一本.RESSEL選手がグランドスラム大会で初めての優勝を飾った.81kg級は粒揃いで,誰が勝ち上がってもおかしくない状況だった.佐々木選手は,フランスのKHALATIAN選手に強引に技に入ろうとしたところを大外刈で返されて技ありを奪われて敗れた.

90kg級の決勝に勝ち上がったのは,GWAK 選手(KOR)とBOZBAYEV選手 (KAZ).GWAK 選手は,2015年世界選手権大会の金メダリストで,2016年のリオデジャネイロ五輪でも銅メダルを獲得している強豪選手.BOZBAYEV選手は,2017グランドスラム・バクーの金メダリストで,2018年のマスターズでも銅メダルを獲得している.互いに組み手が早く,十分な勝負にはならない.2分過ぎ,BOZBAYEV選手が両袖を握り,強引に袖釣込腰を掛けようとするところに,GWAK 選手が体落で技あり,3分過ぎにも内股で技ありを奪い,合わせ技で一本.GWAK 選手は,大きな大会では結果が残せていなかったが,今大会は非常に動きがよかった.

100kg級は,LIPARTELIANI選手(GEO)とウルフ選手(JPN)の対決.2017年世界選手権大会の決勝と同じ対戦だ.LIPARTELIANI選手は,素晴らしい実績の持ち主だが,「無冠の帝王」と言われてしまうこともある.2016リオデジャネイロ五輪銀メダリストで,世界選手権大会に8度出場し(90kg級で6回,100kg級で2回),銀メダル3個,銅メダル2個を獲得している.毎大会優勝候補に上がりながら,優勝ができていないことからきている.そうは言えども,実力者であることは間違いない.今大会では,ウルフ選手をしっかりと研究し,組み手の手順を変えていた.ウルフ選手も背中を持ち合う時間が長くなってしまったが,これは相手の土俵だった.3分過ぎに,相手の得意とする内股を受けてしまい技ありを奪われた.ウルフ選手は組み手の部分でかなり研究されているので,相手の準備を超える必要が出てくる.

100kg超級は,KIM選手(KOR)と原沢選手 (JPN).KIM選手は,2011年世界選手権大会の銅メダリスト.オリンピックや世界選手権では勝ちきれていないが,グランドスラムで4度の優勝.アジア選手権で2度の優勝がある強敵だ.非常に長い間,国際大会でも戦っているが,IJFの国際大会で原沢選手と戦うのは初.互いに右組の相四つで,がっぷり握り合う.組み手は,やや原沢選手かと思っていたが,KIM選手が最初から返しを狙っているような感じだ.1分過ぎに,原沢選手が内股を狙うと,それをさばき,隅落で一本.うまく合わせた.

勝手に選ぶベスト一本|

90kg級準決勝 長澤選手とGWAK選手の対戦の大外刈

大会結果|

81kg級

優 勝|RESSEL Dominic (GER)

準優勝|MUKI Sagi (ISR)

3 位|KHUBETSOV Alan (RUS)

3 位|MOLLAEI Saeid (IRI)

90kg級

優 勝|GWAK Donghan (KOR)

準優勝|BOZBAYEV Islam (KAZ)

3 位|NAGASAWA Kenta (JPN)

3 位|TOTH Krisztian (HUN)

100kg級

優 勝|LIPARTELIANI Varlam (GEO)

準優勝|WOLF Aaron (JPN)

3 位|CHO Guham (KOR)

3 位|PALTCHIK Peter (ISR)

100kg超級

優 勝|KIM Sungmin (KOR)

準優勝|HARASAWA Hisayoshi (JPN)

3 位|KOKAURI Ushangi (AZE)

3 位|KAGEURA Kokoro (JPN)